梅花の歳時記

月とツリーと梅花バス

 久々の梅花の歳時記になる。他のブロガーも盛んに写真で紹介しているが、おもしろそうなツリーの写真が撮れたので、ブログに載せてみたい。

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 最初の写真と最後の写真は、同じ場所から撮ったものだが、撮影モードが異なる。最初のは、リコーカプリオGXが誇る、夜でもくっきり高感度モードの撮影なのだが、感度が高すぎて、光を拾いまくり、まるでツリーが燃えさかるキャンプファイヤーのようになってしまった。ボツにしようと思ったのだが、尊敬すべきオッサン阪本先生が「これ、おもろいやないけ」とおっしゃったので、ブログにアップすることにした。ファイヤー状態を楽しむという発想から見れば、確かにおもしろい。

 もともとの撮影テーマは、きれいに輝いている月を、ツリーのトップスター(てっぺんの星印)に見立てた写真が撮りたくて、その構図を探していたのだが、運悪く最高のポジションには梅花バスが存在感たっぷりに停車していた。逆転の発想大好きの僕としては、「しめしめ、こうなったら月とツリーと梅花バスの競演を撮ればいいのだ」と即座にテーマを変更した。結果的に撮れた写真を見て、この機転の効かし方ができた僕に拍手を送りたい。だって、たぶん、誰も拍手など送ってくれないから。

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 テーマを変更して撮りまくった30枚の中から、2枚めはバスの車幅灯が泣いているようにも見えるし、ポッと頬を赤らめているようにも見えるものを1枚。月とツリーとバスの位置関係のバランスが取れていて、見るものをなぜだか落ち着かせる構図となっている。ツリーのバックの学生会館の明かりがもう少し暗めだったら、もっときれいな写真になったかもしれない。

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 最後のものは、最初に載せたファイヤー状態とほぼ同じポジションから、感度を落として撮影したもの。手前の梅花バスのロゴが入るように工夫した。バスの窓越しに光っているツリーの光が気に入っている。ただ単にツリーの天辺(てっぺん)に月が輝いているものよりも、きっと、おそらく、こちらの方が好い、良いに決まっている。台湾の学会に一緒に参加した友人とも呼べる研究者仲間の言葉が思い出される。「菅本さん、相変わらず、何でも自慢に変えてしまうというか、窮地に立たされた時のはね返しかたが見事だね。見習いたいですよ、ホントに。」

 いやー、照れるなー、それほどでも……。

秋深きキャンパス

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 春の初めに、キャンパス内のハナミズキの「あおさ」について、書いた。同時に、うす紅色の花びらと思ってしまう部分は、総苞片(ソウホウヘン、葉の変化したもので花を包んでいるもの)と呼ばれる部分であることなどを書いた。今、11月初め、秋深いキャンパスの中で、圧倒的な存在感を誇っているのが、ハナミズキの「あかさ」である。総苞片のきれいなうす紅色で、キャンパスの彩りの主役を飾ってから、中半年、充分すぎる休養を取って、エースの再登場という感じである。キャンパスのメインストリート、学内に入っていく方向で向かって右側に、小振りなハナミズキが並んでいる。1枚めは、もうひとつ「あかさ」の象徴である梅花バスとのツーショット?

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 次のハナミズキは、春に撮影したハナミズキで、学食横にある大きめの木である。澤山記念講堂のために、西日のあたる夕方には影になる。余り目立たないが、撮影対象としては奥まった区画に植えられているので、通行人を気にせずに撮りやすい。この時は、まだ日が高いお昼過ぎに撮影した。松の緑と好対照をなしている。よく見ると、実がなっている。それもマクロで1枚。

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 さて、すでにスクープとしては学生さんに先を越されたが、今日はクリスマスツリーの飾り付けが行われていた。キャンパスのシンボルとも言うべきヒマラヤ杉が、ツリーに変身するのである。ライトアップされたツリーは、昨年も紹介したが、今年はその飾り付けの様子を写真に撮ることができた。これも秋深き梅花キャンパスでの恒例の風景である。

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 お昼過ぎに到着した時の写真である。たぶん、朝から重機を使って始まっていたのだろう。お昼過ぎにキャンパスに到着した時には半分ぐらいの飾り付けが終わっていた。よく見てもらうとわかるのだが、重機ははしご車のようになっており、先端部分におじさんがいて、その人が手作業で飾り付けをしているのである。その後、修論指導をしていたのだが、その間にも着々とヒマラヤ杉の変身は進んでいた。煮詰まった修論指導に一息入れようとA棟4階の情報メディアのコミュニティルームに行ってみる。そこからはヒマラヤ杉が一望できるからである。時間は4時前、日もだいぶん傾いていたが、飾り付けはほぼ完成していた。

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 これで、梅花キャンパスは冬を迎える。時の経つのが、なんと早いことか。

サプライジングランド?梅花

 全く流行りそうにない、アミューズメントパークの名前のようで申し訳ない。もう一つ考えた題名は「自然の王国?梅花」だったのだが、後述するように「Surprising(驚くべき)」に力点を置いた。今回は「自然」つながりということで、ホタル関係でトラックバックしてくださった「蛍の里」さんとcastleさんにトラックバック返しを、さらにカブトつながりのeizoさんとgazirohさんにトラックバックさせていただきたい。

 一昨日、会議や卒論ゼミの子たちへの夏休みの過ごし方指導やらが終わって、次の仕事までの間にぽっかり空き時間ができた。最近とくに忙しくて学内の写真を撮れていなかったので、「せみら」君の影響で、セミの姿を写真におさめるべく、カメラ片手に学内を散策することにした。「散策」と書くと、涼しげで優雅な感じがするが、実際は汗ダラダラの苦行である。学内を歩き回る時は、桜の季節もそうだったが、正門から奥へという道筋を辿る。梅花の茨木キャンパスの場合、その道筋は、軽い上り坂で、K館の裏山へ向かって歩くことを意味する。梅花女子大学のホームページにある地図を拝借して説明すれば、この地図の一番下が正門(16)あたりで、一番上にあるのがテニスコート(13)、その横にある建物がK館(9)というわけである。

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 以前、野生のタヌキを見た話を書いたが、それがK館前の話だった。あの時は散策していたわけではなくカメラを持っていなかったので残念だったのだが、今回は写真を撮るのが目的である。K館前にたどり着くまでに、セミたちの写真はそれなりに撮れた。邪道のズームを使ってしまったが、太く横に伸びる枝をまるで舞台のように堂々と留まっていたのがきれいに撮れた。

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 それよりも驚いたのが、桜の木の下などに転がっていたセミの抜け殻の数が尋常ではなかったことである。一本の桜の木に、大げさではなく数十単位で落ちていた。葉っぱに残っているものもあり、下の写真は一枚の葉っぱに3匹の抜け殻である。たくさんある葉っぱの中で、どうしてこの一枚だけに密集したのだろうか。もしかして、地中での長い幼虫期を共に過ごした仲間たちが、サナギになった後も以心伝心していて、この葉っぱに集まって一緒に成虫になったのかもしれない。「そんなことはないやろー」とこだま師匠に突っ込まれそうだが、重なることなく一枚の葉っぱを共有していることに、なにかストーリーを感じたのである。

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 そうこうして、K館前に到着した。ここで、さらに驚くべきもの?を発見した。なんとカブト虫のメスがいた。死んでいるのかと思って触ってみると、生きている。この真昼時に地上にいるなんて、もう弱っているのかもしれないと思ったが、持ち帰って我が家のカブトと一緒に育てようとポロシャツの腕に留まらせた。その時、何気なく息を吸い込むとクヌギの木の匂いがする。もともとクヌギの木の匂いなど知らないのだが、幼い頃からの記憶でいえば「カブト虫のいそうな匂い」なのだ。最近ホームセンターなどでカブト虫を飼育するためのくぬぎマットが売られているが、その匂いこそが「カブト虫のいそうな匂い」なのである。

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 そこで、辺りを歩き回ってみた。そうしたら、なんとクヌギの根本辺りに、落ち葉の中に顔だけ突っ込んでいるオスを見つけた。これには驚いた。我が家のオスが亡くなったばかりである。ちゃんと埋葬してあげたから、こうして恩返しをしてくれたのだろうかと卑しい想像をしてしまった。そのオスが僕の視線を吸い寄せたようだった。興奮した。その証拠にメスは写真に撮ったが、オスは撮り忘れた。このオスはとても元気で、メスとは反対側の袖に留まらせたが、すぐに胸のほうにまで移動を始めた。

 何か箱にでも入れておこうとA棟のコミュニティルーム、地図でいえば一番下のほうにある校舎(1)の4階に移動した。5~6人の人とすれ違い、人ごとにカブト虫の話になったのだが、驚きの声を挙げたのは若い女子の職員さんだけ。あとは「あー、カブト虫ね」という感じ。以前にブログに登場してくれた総務のTさんなどは、毎年よく捕まえていたそうだし、出入りの電気業者のおじさんなどは、学内で見つけたカブトやクワガタやらを飼っているらしい、そんな話まで聞けてしまった。

 それにしても、なにが驚いたって、みんなが野生のカブト虫に驚きもしないことに、いちばん驚いた。このキャンパスでは、野生のカブト虫は日常なのである。まさしく、このキャンパスは「Surprising land」なのだ。


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家に帰って、カブト虫用のゼリーをあげると、そのまま朝までむさぼっていた。よっぽど飢えていたようである。

梅花のハナミズキ

 祭りの後と同じように、派手に咲いた桜が散った後はもの寂しい。ソメイヨシノの散った学内では、誰かの歌の題名ではないが、ハナミズキ(ミズキ科、花水木)の花が、ひっそりとではあるが、きれいである。じつは、この日のブログのために、まだまだ寒い4月の初めにつぼみの状態の時に撮影しておいた。まずは、4月11日の寒そうな写真から。

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 青という字の持つ寒々しさは、木々の芽吹きの様子と通じているのだろうか、この時点でのハナミズキはいかにも青くて寒そうである。なにしろ、この先どうなるかを知らないから、この後どうなるんだろうとワクワクしながら見守ってきた。先週の月曜日(18日)にはかなり花が開いてきた。その時点でのものが次の写真。

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 火曜日は前のブログで書いたようにダウンしていた。水曜日は朝から会議で、なかなかハナミズキを見てやれなかった。きれいに咲いているのに気付いたのは、木曜日。朝からバタバタと忙しく、木曜日は本当に忙しく、カメラを首にぶら下げて写真を撮りに行けたのは夕方近くになってからだった。

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 少し黄色を帯びた白い花がとてもきれいで、何枚か撮ってみた。何度も書くが、リコー自慢の1㎝マクロでの撮影である。ふと気付いた。花に見えているのはじつは葉なのではないだろうか、と。

 コミュニティールームに戻り、ちょうどその場にいた谷川先生に撮ってきたばかりの写真を見せ、その疑問をぶつけると、たぶんそうなんじゃないかと同意を得た。そこで二人でインターネットを検索してみると、世の中には見識の高いHPがあり、我々の疑問はあっさりと解消した。やはり、ハナミズキの本当の花は、中心部の粒々の一つ一つだけであり、花びらと思ってしまう部分は、総苞片(葉の変化したもので花を包んでいるもの)と呼ばれる部分だということがわかった。一般的に言われる花の色の違いも、この総苞片の色の違いで、白からピンク色までいろいろある、のだそうだ。

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 ブログのおかげで、草花に詳しくなっていく。「知ること」は楽しい。

梅花の松竹桜

img20050413.jpg 「松竹梅」ではなくて松竹「桜」である。ずっと以前に、「梅花の松竹梅」について書いたことがある。あの時は、たしか梅の開花を知らせるブログだったと記憶している。梅を撮影したので、そのついでに松と竹が寄り添っている姿を撮影して伝えた。今回は、その松と竹の後ろに、桜があったということを発見した。

 桜は、周囲に松と竹が群生しており、その枝は横に広がることなく、成長を垂直方向に、つまり上に向けたようだ。そこらにある桜の木に比べて、かなり高くのびている。したがって、花も背が高く咲いている。なかなか、見慣れた桜とは違って、情趣深い。

 何日か前に、今年度は折にふれて梅花女子大学構内の植物を紹介したいということを書いた。梅花女子大学の構内にある木々には、一つ一つ、何の木であるかを書いた札がぶら下がっている。生活環境学科の圓入先生が学生さんたちと一緒に一つ一つ付けられたものである。梅花女子大学は平成16年度から3学部体制となり、今は以前の文学部だけの体制からの移行期間である。1・2年生は新体制の学生、3・4年生は文学部の学生というようになっている。「人間科学科」は文学部の学科である。それぞれの木々にかけられた札は、ミツバツツジのようになっている。

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 植物系にものすごく疎かった僕は、最初に見たときに、「へー、人間科学科という花の科目があるのか」と本気で思った。この札が伝えようとしている情報をきちんと把握できたのは、十数秒後だった。植物としての科目は上にきちんと書いてあり、「人間科学科」はこの札を制作した責任元というわけだった。人間科学科は文学部学生が卒業する平成18年度末をもって事実上終了する。卒業生の学歴としては残るが、梅花女子大学のパンフレットやホームページなどからは、徐々に消えて行く。それは、たとえば僕が半分軸足を置いている「日本文学科」という学科でも同じ事情である。

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 しかし、この木々にかけられた札は、その札が存在する限り、梅花女子大学に「人間科学科」という学科があったことを伝えるだろう。この札たちはそういう使命も持っているのである。圓入先生の思い入れが、そこには込められているのである。先日、僕が梅花の木々を折にふれてブログで紹介したいということを圓入先生に相談すると、そういう紹介はありがたいと許可してくださった。1年を通じて、なんとか様々な木々を紹介していきたい。まとまれば、梅花の歳時記ということになるだろう。

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3枚めは、ミツバツツジのマクロ撮影。ラストは同じくマクロと言うことで、花びらの中までレンズを入れて撮ったチューリップの花芯。
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